◆空梅雨◆

　3年前から荒川河川敷の公園で、週1、2回程度朝練をしている。
　公園内の荒川土手脇の管理道路を走るのだが、この道には排水溝がない。ちょっと雨が続くと、土手から所々水が浸み出し、路面が濡れる。

　梅雨時や秋雨のころは、砂混じりの泥水を跳ね、いつも自転車はどろどろだ。おそらくチーム内でもっとも汚れた自転車は、私の練習車、赤のインターマックスだと思う。チェーンも真っ黒、ブレーキシューが溶けた跡がフロントフォークに残る。古いロールスのサドルは、砂とレーパンの摩擦で擦り切れ気味。人前に出すのがちょっと恥ずかしいぐらいだ。

　路面の雨は、一日だけ降っただけではすぐ乾いてしまう。何日か雨が続いたり、1週間、2週間の累積降水量が多いと、雨も降らない晴れの日なのに濡れ続ける。3年間も継続的に見ていて分かってきた。だから毎年この季節はいつもびしょびしょ。
　でも、今年は全然路面が濡れていない。ちょっと強めに一日くらい降っても、翌日、翌々日には乾いている。だいたい雨が連日続く梅雨らしい天気には、なかなかならない。土日の練習が雨で潰れたのもすごく少ない。典型的な空梅雨だ。

　これは東京近辺だけの話のような気がする。東京近辺だけ晴れ、関東以外では降っているという天気予報をたくさん見た。今のところ、水不足の報道もない。東京の水瓶、甲信越などでは降っているのかな。

　ちょっと心配だけど、土日に十分走れるのと、朝練で自転車が汚れないのは嬉しい。今年の夏は、こんな感じで続いてほしいな。ついでに暑すぎないと最高なんだけど。

<2004/07/02記述>