◆ポカラの宿はさらに供給過剰に◆
　−ネパール2004備忘録(8)−

　ポカラの宿（ホテル・ペンション）は、2年前と比べてさらに供給過剰になったようだ。以前は温水シャワー付きで2人で1泊20〜25ドルぐらいだったのが、12〜15ドル程度に値段も下がった。カトマンズも似た状況だけど、ポカラのほうがさらに激しい感じ。

　いつもポカラの宿は予約しない。供給過剰なので、行ってその場で決めるので十分。今回はポカラ到着の時間が若干遅めになりそうだったので、「地球の歩き方」に載っていた良さそうなホテルをカトマンズから予約し、空港までの出迎えを頼んだ。
　しかし、乗るはずだったロイヤルネパール便がキャンセルになり、結局コスミックエアーでポカラまで行く。宿側は欠航で自動的にキャンセルになったと思ったのだろう。出迎えの車はない。

　空港からホテルまでタクシーで行こうと交渉すると、相場の2倍をふっかけてきた。頭に来て断り、重い荷物を持って空港ロータリーから空港前の大通りに出てタクシーを拾うことにした。と言っても、ロータリーから空港前の大通りまでは20〜30mだ。そこで流しているタクシーを捕まえる。レイクサイドまでは70ルピー。相場より少し安い。ただ、運転手以外に助手席に一人いる。

　車が走り出したとたん、助手席の30歳ぐらいの男がホテルの写真を見せながら話しかけてくる。「自分はホテルのオーナーだ。ぜひ私のホテルに泊まって欲しい。あなた達の予約しているホテルはマウンテンビューが良くない。ぜひぜひぜひ、、、」
　値段も安いしかなり悩んだが、メインストリートのひらけているところから遠い。結局断り、「最初に予約したホテルに泊まる」と伝えた。オーナーの落胆たるやすごいもので、申し訳ない気分になってしまった。

▲ポカラのホテル、ペンション（今回泊まったところではないです）

　泊まったホテルは、「地球の歩き方」でかなりほめていた。そのため客の大半は日本人。ふ〜ぅ。このあたりは英語のガイドブック「Lonly Planet」に紹介されると英語圏の欧米人ばかりになるのと同じだ。日本語が飛び交う海外リゾートの宿は興ざめではある。まぁ、そう考える私の意識にも嫌らしさがある。
　とにかく、他のホテルは空き部屋だらけの中、ガイドブックのおかげでほぼ満室。このためお湯が十分出ない。エネルギー事情の関係だろうが、ポカラのホテルのお湯は、昼に太陽光で暖めた温水をタンクに溜めて使っている。日照時間の短い冬で客が多いと、お湯が足りなくなる。

　ポカラは4回目だが、今回と前回の2回は湯が十分出なかった。1回目はボイラー炊きでお湯は立派に出たけど、寝具が古くカビ臭かったし、2回目は宿は良かったが近くのライブハウスのど下手な演奏が夜12時過ぎまで続き大閉口。この時、夜停電の日には演奏がなくて大喜びをした。
　ポカラでは宿は供給過剰で選び放題だし、値段も安くなっている。でも、今のところ「これだ！」というような宿（ホテル）に当たったことがない。あれば次回も泊まるのだが・・・。

　まぁ、カトマンズで気に入っていたホテルExcelsiorも、今回は寝具がかなり古くなった感じで、全体にくたびれてきた印象が強い。2年に1回程度では、前回良くても次はどうなっているのか分からないところもある。

<2004/03/04記述>