◆盲目的に乗る◆

　昨年の年収は、一昨年より下がった。これは、残業代が付かなくなった特別な年以来である。まぁ、サラリーマンの給料が年毎に上がっていくこと自体が幻想なのだから、しかたない。

　自転車関連、非自転車関連に関わらず知り合いで、「労働環境が悪くなった」、「人減らしが始まった」、「給与が下がった」という話には事欠かない。身近な友人のなかでも、極端に仕事時間伸びた例や劣悪な仕事状況になった例、ボーナスゼロの話なども出てきている。そして、私の身の回りでも、そんなことがいつ始まってもおかしくない状況だ。

　それと同時に嵐の前の静けさなのか、ほぼ1年くらい極端な業爆はなく、練習時間の確保ができている。早めに帰りローラーを回すことも多い。休日出勤も少なく、土日両方自転車に乗ることも、期間限定ということで家族の理解、または諦めを得て可能になっている。

　この状態がいつまで続くかまったく分からない。もしかしたらすぐに、とてつもなく悪い状況に追い込まれるかも知れない。
　社会に出てからずっと、仕事面、キャリア面で自分をスキルアップさせるための投資・努力をほとんどしてこなかった。だから、語学力もないし、資格も幅広い人脈もない。唯一の取り柄は、自転車のおかげで健康であることぐらいか。43歳のこんなオヤジは、転職市場では無価値の存在だ。

　今から急になんとかなるものではない。とにかく今は、今年・来年限定の目標である自転車に打ち込もう。
　さあ、時間のあるときには自転車に乗ろう! いつその時間がなくなる時がくるのかも、まったく分からないのだから･･･。

<2003/03/21記述>