◆ヒップ◆

　珍しい顔合わせの飲み会で盛り上がる。ものの見方が近い友、古くからの友との語らい、、、というか飲んだ勢いでの大討論。

　環境の話から、暴力的なゲームと暴力的な社会の関係、家族、老い、自転車、オセロゲームのプログラミング、チューリングテストからAI、テーマはころころ変わるし知的ゲームとしてみれば楽しい。
　でも、現在進行形の大きな流れがどこにいくのか見えていないと感じることもある。いや、そういう想像をする機会がないのか（でも、逆に周りからは私は無知すぎると見えるか）。

　コンピュータが生活に入ってきたときの神話を、今も信じている人が多い。25〜30年前と今との差や変化の大きさを、今から先20年後に投影するのは難しい。
　近い未来、幸運にもカタストロフィが起こらなかったとしたら、20年、50年、100年先に残るのは五感的な欲求と芸術的・天才的な創造性だけのような気がする。

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　友とたくさん酒を飲み帰る。酔いが回った頭で支離滅裂的にいろんな小難しいことを考え考え、深夜の地下鉄通路の喧騒をぶらりぶらりと歩く。
　そんなとき、目の前を歩く綺麗な、小さく引き締まった健康的なヒップに目が釘付けになる。それですべてを忘れて、なんとなくホッとするのであった。

<2002/09/28>