◆速くても嫌な人◆

　自転車趣味は、競技系（Ｒ系）とサイクリング系に大別されると思う。
　サイクリング系の場合は、皆で楽しく自転車に乗ること自体が目的だ。そのなかで、速く走れる人は、ある程度の敬意をもって遇される。しかし、他の側面のほうに重きが置かれることのほうが多いような気がする。

　Ｒ系の場合、「楽しく乗る」ことより、「強くなる」、「競技力をアップさせる」、「試合で良い成績をおさめる」ことがサイクリング系よりはるかに重視される。
　これが時として、その人の人間性より評価される場合があるのだ。
　性格や素行が悪くても、強かったり、競技結果が良いことだけで尊敬されるのだ。それが目標で集うのだからしかたがないところもあるし、本人の性格などを良く知らない場合なども仕方ないだろう。

　身近なところではないが、「ちょっとだけ速い」というだけで一目置かれているバカを知っている。本人も他に威張ることもないのか、鼻高々だったりする。また、とにかく「勝つ」ことだけに異常に、本当にそれだけに異常に執着する人も知っている。

　自転車の世界だけではない。こういう人は少数だけど、どこにでも居るものだ。
　絶世の美人だとしても、、、自転車が速い人だとしても、心の貧しい人は醜い。そういう人とはお近づきになりたくない。
　 「速いこと」、「強いこと」は重要な要素ではあるが、その人の人となりというものを第一に考えることは忘れないようにしたい。

<2002/05/18>