◆古い友と話が合わない◆

　古くからの友と飲んだ。
　昔は仲が良かったけど、最近は会うことも少ない。彼は仕事中心になったし、私は自転車趣味中心になってしまった。昔はいくらでも話すことがあったのに、共通の話題も少ないし、お互いぎこちない。

　居酒屋でも、話が進まず居心地が悪くもぞもぞしてしまう。私だけではない。二人ともだ。
　こういう時は酒が進む、酒に頼る。一気に酒がなくなり、酔いが回り、饒舌になる。しゃべりまくり、酔いに任せて強制的に盛り上がり、訳のわからないうちに飲み会はお開きになる。翌日はひどい二日酔いだし、記憶はところどころ欠落している。よくあるパターンだ。

　古い友は大事にしているし、昔してもらった親切は忘れない。いつまでも感謝を忘れないほうだと思う。だから、新しい知り合いより、古くからの知り合いをたいせつにし過ぎるという欠点がある。そこには、気を付けることも多い。

　10、20年経てば別べつの世界が大きくなってくる。友には友自身の世界が、私には私なりの。
　お互い、違う道を進んだ人に過大な期待をしてはいけないのだろう。それぞれの道を歩いていくしかない。別れるわけでも友であることを辞めるわけでもないのだけれど、また会う機会はさらに減るのだろうな・・・。

<2002/04/19>