◆困った自転車乗り◆

　昨日は、荒川自転車道をゆっくり吉見運動公園まで。
　帰りは軽い向かい風。26〜27km/hでがんばらずに走る。

　途中、休憩している自転車乗りの脇を通り過ぎる。金色（茶色？）のCannondale、DHバー付き、上下BSアンカーのチームジャージ、USポスタルレプリカっぽい涙滴型のTT専用ヘルメット、真っ黒のサングラス。
　こんなBSアンカーの選手がいるわけはない。考えられないコンビネーション＝完全など素人さんだ。・・・・当然私も素人、もしかしたらど素人かもしれないけど、それなりに大きな差はあるのだ。

　ちょっと先の錦ケ原の交差点は車が多い。車がとぎれたところでうまくすり抜ける。その時、後ろで「ちょっと待った。通るんだから！」と怒鳴る声が聞こえる。振り返るとさっきの自転車乗りがむりやり車を止めて強引に渡っている。

　少し走ると彼が私の真後ろに付いていることに気が付く。こんなど素人さんに後ろに付かれたくはない。怖くてやってられない。で、ぶっちぎる・・・なんてことはできないので、大減速。彼はなんか捨てぜりふを残してダッシュし、向かい風の中かなりのスピードで去っていく。おおお、速いな！ 100mくらいの差がつく。相変わらず私はLSDモードの27km/hくらい。でも、1kmくらい走ると前がどんどん近づいてくる。なーんだ、地脚はないんだ。とっても分かりやすい人。
　結局、2kmくらい来た荒川運動公園の先で追いつきかける。でも速度差もないし、また後ろに付かれるのはいやだな。で、一気に加速して抜く。30秒ほどダッシュし、前が人と自転車で詰まっているので減速しようと思った瞬間に、彼がダンシングをしながらなにか怒鳴って抜いていく。

　はぁ〜、何怒鳴っているのかわからないけどさ。あのね、私あなたと一緒に走りたくないだけなんです。自分のペースを維持しようとするとじゃまなところにいるし、ちょっと抜こうと思っただけ。勝手にやってください。
　人の少ない荒川自転車道だけど、ここらあたりはたくさんの人がいる。こんなところでバトルする気なんてまったくこれっぽちもないや。だいたいレース以外で真剣な競争なんかする気自体ない。

　自転車道を走っていると礼儀知らずの人によく会う。声もかけずに後ろに付くのなんか日常茶飯事だ。でも、知らない人に付かれるのは苦手。相手のスキルも分からない。まだ、声をかけてくれればいいけど、それもしない人ばかり。付くだけ付いて、危ないところで急に抜いていくような人もいるし、困ったものだ。

<2002/04/15>