◆体の変化◆

　自転車に乗るようになって、体にいくつかの変化が現れた。
　自転車乗りにとっては当たり前のことだが並べてみる。

・日焼け
　日の照る屋外を毎週かなりの時間走る。当然日焼けする。グローブの部分を除いた半袖の先、ももの途中から靴下まで、顔全体、あたりは焼ける。他の部分は真っ白である。
　腕は土方焼け、脚は膝上にくっきりしたラインができ、そこから上は真っ白。ホテル・旅館などの大浴場では恥ずかしい焼け方である。

・顔のしわが増えた
　日焼けに関係してるのだろうが、しわが急に増えてきた。紫外線を浴びた量としわの量には強い関係があるらしいが、この数年の急な増加・変化を考えると実感できる。
　久しぶりに会った友人には、「昔は歳より若い感じだったけど目尻のこじわも増えて歳相応になったな」と言われる。歯に着ぬ着せぬ家内からだと「まるでお爺さんの肌みたい。なんとかしたら！」である
　まぁ歳に伴った経年劣化でもあるし、一度できたものは消えないらしいので、諦めつつある。ただ、あまり多い紫外線量はガンにつながることもあるので、今年からは紫外線カットのローションなどを多用しようと思っている。

・やつれた
　長くゆっくり乗っていると、体の脂肪が燃えていく。昔の体脂肪は15〜20%くらいだったと思うが、今は10%前後だろう。
　体重はあまり変わっていないから、筋肉量が少し増えその分脂肪が減っているのだと思う。その結果、久しぶりに会う友人に「やつれたんじゃない?」とか「痩せたのでは? 体だいじょうぶ?」などと心配される。
　確かに頬の周りの肉も落ち、顎の角が目立ち、顔全体が五角形になってしまった。顔の肉や脂肪が落ちたので、よりしわが目立つようになったところもある。また、練習と慢性的な睡眠不足があっていつも疲れ気味なのもあるだろう。
　そう、脂肪が落ち筋肉は増えたのだけど、体全体はマッチョからは程遠い。貧弱な猫背な体に脂肪抜きで細い筋肉がついている栄養失調児のような感じ。

・太ももの血管が浮いてくる
　練習量が多くなりフィットネスレベルが上がってくると、血管が発達してくる。その上、皮下脂肪が薄くなってくると太ももの血管が浮いてくる。
　達人のようにくっきり浮くまではいかないけど、こういうときは調子が上がっている時なのだが、普通の人から見ると異様かもしれない。まぁ、（某旧友Ｈ氏のように）酒の飲み過ぎで顔の毛細血管が発達し、常時赤ら顔になるよりはいいかな。

・怪我の痕
　自転車に積極的に乗るようになってから、レースでの落車が2回、自転車との衝突事故が1回、浮き砂にすべって転んだのが1回、計4回怪我をしている。
　どれも病院に行くほどのものでもなかったが、擦り傷、内出血などはあった。
　特に、左肘と左の腰と腿の間あたりは3回やっている。腿のほうは5〜10cm四方の擦り傷、打ち身で現在も傷痕が残る。肘も小さな傷痕が残る。このあたりは一生残るかもしれないな。
　落車や事故は多いほうではないけど、今後もある程度はありそう。ただ、レースでも練習でも大きな怪我は絶対負いたくない。

・すね毛がなくなる
　ロードレースを見た人は知っていると思うが、選手はみなすね毛を剃っている。
　これは、レース前後のマッサージをしやすくするためと、落車の際の擦り傷の治療をしやすくするためだと言われている。マッサージャーがつくプロやエリートアマには意味があるのだろうが、セルフマッサージをちょっとしかしない私たちのような素人の場合、すね毛を剃る意味はまったくない。
　プロの乗る自転車に乗り、チームジャージを着てその気になってロードレースに臨む。その一環、はっきり言えばコスプレでしかない。でもこれはレースに参加するほとんどすべての人である。レースのスタートラインに並ぶと周りは皆剃っているし、すね毛ぼうぼうはかなり恥ずかしい。
　その代償として、すね毛を剃っている夏場は、半ズボンになるのが少々ためらわれる。

　目立つところではこんなところだ。なんらかのスポーツにのめり込むと、そのスポーツなりの変化はあるものだろう。特に自転車だから多いわけではないはずだ。
　食生活、その他習慣の変化については、また機会があれば、、、。

<2002/03/14記述>