◆自転車での悪態◆

　自転車に乗っていると時として危険な車、バイク、歩行者などに遭遇する。

　ほとんどはちょっとドキっとする程度で、そのままやり過ごす。しかし疲れていたり、ハイな状態や（ランナーズハイ）、虫の居所が悪かったりすると、めったにないことだが相手に対してひどい悪態をつくことがある。
　「ばかやろう！ 何考えてんだよ！」、「危ないだろう！ ちゃんと見て運転しろ。あほう」普通だったら、決して使わないようなセリフで罵ってしまう（めったにないことなのですよ）。

　この前の土曜日も、道満公園のなかで犬を連れながらキックボードに乗る人に対して激しく文句を言った。
　擦れ違いざまに向こうは一瞬、ちょっと謝ったが、こちらの悪態に対して同じような言葉を返してきた。
　120�q走り終わった後の疲れとハイな状態で、私は「なんだとー」と踵を返し、相手の目の前に戻った。「避けて通ろうとしているこちらになんだ。こっちはぶつかったら落ちるんだぞ！」こちらの剣幕に押されて、相手はさらに謝ったが、「悪かったよ。でもな、あんたもそんな言い方はないだろ・・・」弱気な細々としたその声で我にかえった

　たしかに危険だったけどぶつかりはしなかった。犬の散歩用の伸び縮みする紐をコントロールできず、避けようとしているこちらの目の前に犬を飛び出させたのは相手だ。そこは向こうが悪い。でも結果的には避けられ当たらなかったし、被害はなかった。怒鳴ってひどい悪態をつく必要はなかったのだ。

　こんな感じで、なにかに憑かれたように言ってしまうことがある。乗り続けてちょっと通常の発想や感覚が麻痺している状態なのだろう。安全を異様に気にしている精神状態。そして、普通なら出てこない飲み込んでしまう言葉がつるつる出るハイな状態。それらが重なっている。
　本当に怒ったり怒鳴ったりする必要がある場合は別だが、こんな程度でやってはいけない。反省。

<2002/02/28記述>