◆出不精◆

　海外旅行に行く直前は、実は行きたくなくてしょうがない。

　海外に行く際は、行き先は相談で決めるが、飛行機や宿の手配はすべて奥さん任せ。
　もし自分で手配しなくてはいけないとしたら、いやそれどころか、一緒に海外に行こうと誘ってくれる人がそばにいなければ、おそらく行きやしないだろう。
　見知らぬ土地に行く不安感、なにかトラブルに巻き込まれるのではないかという恐怖、英語が苦手で億劫な気分、そのようなもろもろのことが「行きたくない」という想いにつながっている。

　自転車での遠出でも似ている。遠い秩父の知らない山々を探索するより、良く知っている近場の道、荒川自転車道を選んでしまうことが多い。
　非常に慎重、、、、というより、過度に臆病な性格なのだろう。出かけることだけでなく、新しい人に会わなければならない場合なども強いプレッシャーを感じる。臆病かつ出不精なのだ。

　しかし、「これではいけない」と強く思っている。

　海外旅行に出かけて、ゆっくりしリラックスするととても気持ちが安らぐ。知らない人と知り合いになったり、新しいもの、すばらしい風景、新鮮な感覚に出会うこともできる。
　「いやいや」まではいかないにしろ、少々億劫な気持ちで出かけた旅行から帰ってくるときには、「楽しかった旅行がもうお終いなのか、、、」と「また、仕事に追われるブルーな日常が始まるのか、、、」という二つの現実の前に、必ず悲しい気持ちになる。その時点では、もっと旅を続けたくて、続けたくてしかたがない気分になっているのだ。

　臆病さ克服し、旅を目一杯楽しむようになりたい。また、自転車でも遠くの道をたくさん探索したい。でも、もう性格は根本的には変えられるものではない。そう思い続けてちょっとだけ改善されるレベルだろうな。

<2002/02/21記述>