◆繰り返し見る夢◆

　繰り返し見続けている夢がいくつかある。

★その１：故郷の山陰の田舎町での中学生時代の話
　好きだった女の子と話しをする夢とか、仲の良かった友達と遊ぶ、街並みを歩く、山いっぱいのヒグラシの鳴き声を聞く、、、。
　当時、実際にあった話もあるけど、それよりそこでしたかったことを見るほうが多いし、すごく美化された思い出になっている。

　その町からは中学三年生の夏、転校で東京に移った。
　そこはとても良いところだったし、友も多かった。クラブ活動も楽しい、学校も好き。とても転校するのがいやだったし、転校後もその町のことをよく思い出した。その強い想い、不本意ながらもそこから切り離されたことが、異様に美化させたかたちで夢に見させるのだろう。失われたもの、それも意に反し引き裂かれて失ったものほど美しいのだろう。

　とにかく、なぜ何回も何回も繰り返すのかははっきり分からないけど（実は、少し分かる）、繰り返し繰り返し、手を換え品を換えのバージョンで年数回は見る。

　で、夢が醒めるとショックで起きあがるのに苦労が、、、、。(^^;


★その２：大学を卒業して数年間見続けていた夢
　内容は決まって「君、今更なんだが実は単位が足りなかったから、卒業は取り消し。今の職もパーだよ！」っていうもの。
　確かに超低空飛行で卒業したけど、そんな夢に見るまでのプレッシャーは当時は感じていなかったと思うのだけど、、、。
　目が覚めたあと「なんでそんな夢を何回も見る」と、自分をいつも強烈に呪う最低の夢。最近あまり見なくなってとてもうれしい。

　ただ、同じく低空飛行で卒業した友人から今年もらった年賀状には、「卒業取り消しの夢を見る」と書いてあった。自分だけでないことにビックリ。卒業後17年になるのに、同じように囚われている人もいるのだな〜。


★その３：前歯が壊れる
　これも、年数回見る。
　だいたい二十歳くらいから前歯三本の差し歯が2〜3年おきに壊れているから、その関連なのだろう。トイレに行きたい状態のときトイレの夢を見るのと同じ原理と信じているけど、まるで予知夢。
　1年ほど前にも、この夢を見た少し後に差し歯が壊れている。これがなければ、、、、デローザが買えたな〜。


　夢は、ある程度睡眠時間が通常より長いときのほうが見るような気がする（一定以上眠らないと、夢を見る時間のレム睡眠が増えない？）。
　この10年くらい慢性的な睡眠不足である。仕事の夢は見ないけど、覚えていないだけかな。とにかく目覚めたとき、夢を覚えていることはかなり減った。

　そのようななかで、繰り返し見る「中学校時代を懐かしむ夢」は少し危ない。現実まで夢に喰われてしまいそうな気もちょっとだけある。

<2002/01/19記述>　 （以前、FCYCLEにアップした文章を再構成）