◆日記はつけられない◆

　個人のホームページでの代表的コンテンツとして、日記がある。
　友人、知人でもホームページで日記を公開してる人が何人もいる。私も毎日楽しませてもらっているが、そのうちの数人の日記は大人気で、カウンターは恐ろしい勢いで上がっていくし、知らない人から感想メールまで届くらしい。すごいことである。

　私には毎日日記をつけて、それをアップロードして公開するようなまめさはとてもない。日記を毎日更新している人のパワーと几帳面さには敬服する。
　ただ、日記をホームページで公開できない理由には「まめさ」以外にもう一つある。
　友人たちの日記は、程度の差はあれど、公開を前提とした内容になっている。それが私にはできない。

　もし、日記をつけるとしたらすごく個人的なものになるだろう。自分にとっての日記の意味は、その日あったことを記録する忘備録と、その時何を感じていたかを思い出すためのものになるはずだ。
　書く内容は、仕事の内容や人間関係、家族関係、お腹の具合からセックスまで、、、他の人には係わり合いのないものが多いだろうし、その内容も楽しいものというより、怒りや悲しみの多いものになると思う。
　そのような内容は赤裸々過ぎてとても公開できないし、公開しても人を楽しませるコンテンツにはなりそうもない。その上、公開するとなったら、それに応じたオブラートに包んだような穏当な内容のものしか書けなくなってしまう。

　そう、私は日記をつけられないわけではないのかもしれない。記録という意味ではつけたい気持ちはある。ただ、他人に公開することが、どうしてもできそうもないのだ。
　自分の生活や活動を他人に公開というか見てもらいたい気持ちも、まったくないわけではない。でも、サービス精神に満ちた、素晴らしき日記の先達者たちにかなうものは決して書けないのも、すごく明白なことである。

<2002/01/14記述>