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★第52回 秩父宮杯埼玉県自転車道路競走大会（2004/11/21）★

　埼玉県車連主催のレース。名前と開催回数からも由緒あるレースのようだが、参加者の主体は埼玉と東京の登録者。久喜・菖蒲の工業団地と田んぼ、公園などの周囲の1周8kmの完全平地の周回コース。数少ない公道レースだ。
　登録レースなのでスピナジーは使えない。少し前まで使っていたコスミックカーボンは、チーム員に譲ってしまった。使えるのは、28HのノーマルリムWOか、ZIPPホイールしかない。いろいろ考えた結果、面倒だったがブレーキシューの交換をして、ZIPPでいくことにする。

　クラスは、高校生、一般男子、マスターズ、女子。マスターズは、40〜44歳のA、45〜49歳のB、50〜54歳のC、55歳以上のDの四つのクラスに分かれている。私はマスターズBへの参加。

　当日準備に手間取り、現地到着は7:30ごろ。先着していた水田さんとご挨拶。「危険なところもあるし、試走しておいたほうがいいですよ」と言われる。要項にもそのようなことが書いてあったが、準備時間が短いことと、ローラーでアップをしたかったので試走は見送る。参加者も少ないし、前走者について無理せずに走ればだいじょうぶだろう。

　同時スタートで混走するマスターズは、A〜D全部合わせても20人ほど。マスターズBはたったの3人（！）。各クラス6位まで表彰なので、この時点で入賞決定である。同じBでは、つるかめ輪友会の選手が強い。できれば彼より先着したいし、マスターズ全体のなかでも良い位置でゴールしたい。
　他のクラスには、航空電子中村仁さん、パインヒルズ'90倉林さん、エラン山端さんなどがいる。

　緊張することもなくスタート。少し踏んで前のほうの位置をキープする。最初のカーブを曲がり、前から3人目前後。それほど苦しくなく走ることができる。
　地図はチェックしているがコースの詳細があまりよく分からないので、前のほうで走る。ちょっとアタック気味に行く選手がいて、着いていくと3人ほどになり、後ろと20mぐらい簡単に離れる。3人で回して逃げ気味に走るが、後ろは仁さんが一定ペースで引き、追いついてくる。
　前を維持し、積極的に引いたりしながら1周目を終える。

　きれいにローテーションが回っているわけではないが、積極的に引こうとする選手や、逃げ気味にかます選手が多い。2周目の半ばでは再び3人ほどの逃げになり、必死に回すが、、、やはり集団の先頭を仁さんが引きっぱなしで追いついてくる。ここは限界近くまで踏み、かなり苦しくなる。
　逃げに乗るわけではないが、仁さん、後ろでずっと先頭を引き続けている。すごい地脚だ。ただ、この一定ペースでの引きっぱなしは、その後にいる引かない一部の選手にとってはとても好都合な展開だ。
　消耗からの回復を図るため、2周目後半は集団の中段で過ごす。集団の様子を見ていると逃げは決まりそうもない。このあたりで過ごすのが賢明なのだろうが、それはそれで詰まらない。
　それにしても楽である。去年の結果を見ると、マスターズは40kmで1時間6分。1周8kmでコーナーが10箇所もある加減速の多いコース。直線部は40km/h以上出ているはずだが楽でしょうがない。一般男子は80kmで2時間ぴったりなので、アベレージで4〜5km/hは違うはずだ。この差でこんなに楽なんだ。今の力のまま年齢クラスに参加すると、さぞかし楽なんだろうな。

　中段を維持したまま、3周目に入る。最初の右コーナーを曲がり長い直線。道の中央側を走る。若干ポジションを上げようと、さらに少し右に寄り集団の脇を上がっていくと、突然ハンドルに激しい衝撃を受ける。直後、後輪にも…。そして、後輪から空気が抜ける音がする。「パンク！」と声を上げる。周りから「手を上げて合図をしろ」と怒鳴られるがハンドルがガタガタして、片手になれない。減速をし、周りから一気に選手が抜いていく。落車することも、後ろから追突されることもなく、ゆっくり止まる。
　振り返って見て分かった。道の中央に設置されている高さ4cmほどのキャッツアイに乗り上げたのだ。これで前後輪ともにパンク。当然リタイア。

　スタートゴール地点の駐車場に止めた車まで、パンクした自転車を押しながらとぼとぼ歩いて帰る。前後輪のパンクだけではなく、リムにもダメージがある。これはチーム員の早川さんに破格の値段で譲ってもらったホイールだ。まだ、たったの3レース、練習を含めても5、6回しか乗っていない。ふー。
　要項に書いてあったし、水田さんにも言われた試走をしなかったことが、こんな結果につながるとは。自業自得だ。ただ、あのあたりのキャッツアイに乗り上げてパンクをした選手は非常に多かったようだ。私が見ているところでも2、3人はやっていた。工事用のコーンを置くとか、もう少し工夫をしてもいいのではないかとも思う。

　今年初のタナボタ入賞かと思ったが、完走しなければそれもない。情けのない落ち込む結果だったな。

【レース結果】

↑公式リザルトを入手していないので分かるのはマスターズBの完走者数だけです。