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★シマノ鈴鹿ロード（2003/8/30）★

　今年の目標はシマノ鈴鹿。早めの段階で一日目はオープン4、二日目は国際ロードに申し込んでいる。
　しかし、7月13日、雨の群馬CSCで落車、鎖骨を骨折してしまった。8月頭から少しずつローラーに乗り始め、8月の第3週くらいからは実走も再開。ある程度乗れるようになったが、完調には遠い。そうは言っても、鈴鹿行きは決めたので、できるところで頑張るしかない。


【8月29日(金) 移動日】

　今回は佐々木さんと二人でのアクセス。自宅出発は6:05。環八はそこそこ混んでいたが、7:35に佐々木家に到着。それからは順調。時間が余りすぎる見込みになったので、東名阪を途中で降り下道で行く。途中ガソリン補給と、イタリア料理店で昼食。15:20ぐらいに平田町のホテルに入る。その後、明日の買い出しをするが、あまり買わない。昨年までは人数も多かったし、食べ盛りの高校生がいた。今回は三人なので、必要なものも少ない。あまりに少ない量なので、少々拍子抜けする。
　部屋に戻り1時間ほど仮眠。18:00前から1時間、夕食場所を探すためホテル近辺を散策する。なにか寂れ廃れた雰囲気が強い。廃業しシャッターの閉まった荒れた感じの店が多数。夕食に向くような定食屋やファミリーレストランは見つからず、結局駅前の焼鳥屋で腹一杯食べる。


【8月30日(土) オープン4A　5周29.320km】

　2:30に起き、昨晩買い置きしてあった朝食を食べ、シャワーを浴びたりトイレにこもったりの準備を済ます。このところ睡眠不足が続いているので、かなり眠くて辛い。3:30にロビーで佐々木さんと合流。コンビニで買い物後、鈴鹿サーキットには4:00に着く。ダンロップコーナー脇に場所取りをするが、細かく深い砂利でペグが打てず、タープを張れない。そんな作業をしている間に、やぶ蚊に何カ所も喰われてしまう。
　時間もないので、タープの設営はあきらめ試走に行く。結局今日はタープなしで、首周りなどがかなり焼ける。

　今年からホームストレートのゴールまでが、200mほど短くなった。これは最後のストレートで粘る私に不利な内容だ。レースは第1レース。登録資格で出られる今日唯一のレースのため、BR-1レベルの選手が何人か出場しているようだ。参加メンバーの名前を見てびびる。

　ゼッケン1番なのでスタート地点の整列順は1列目。左隣のライダーはバーエンドのキャップに日本酒の王冠を使っている。変わった人だなと見ると、Webでの練習日記が有名なONE/WDの宮村優選手だ。右隣はスペードエースの強豪、渥美選手。
　で、スタート。普通に踏んで10番目程度でシケインを越える。あとはいつもどおりに、集団内で過ごす。この登録者のレベルでもスムーズな先頭交代は行われていないように見える。平地系とは言え、アップダウンの多いこのコースではしょうがないことなのかもしれない。ラバネロ岡和田選手あたりは積極的に先頭近辺で展開している。私は中盤程度で過ごす。80人前後のレース、それも登録者。無茶なことをする選手はほとんどいないので、安心して集団内で過ごすことができる。
　2周目、3周目も似たような感じで集団内で過ごす。ヘアピンからの立ち上がりで脚を使わされてしまうけど、それも一応問題ではないレベル。普通に過ごしていく。ただ、苦しいは苦しい。それほど余裕がある感じでもない。3周目の後半、デグナーあたり顔が熱で火照っていることに気付く。

　4周目に入る時点では20番手程度だったけど、だんだん遅れ出す。どうして位置を失うのかよく分からないのだが下がっていく。おそらく余裕がなく、ポジションをキープする踏み込みが無意識のうちにできなくなっていたのだろう。
　4周目の下りS字で、集団の50番手ぐらい。このレースは完走目的ではない。だったら最終5周目に入るストレートで踏んで、位置を上げるしかない。ストレートの緩やかな登りに入り、がりがり回して、なんとか15番手あたりの位置に付けるが、もうぎりぎりの状態になる。最終周のシケインあたりでいっぱいになってしまい、まったく踏めなくなり、下りで切れる。
集団は遠くなっていく。もうダメ、ということでゆっくり走り、わずか1周で4分近く遅れたが、なんとか完走だけはする。レーススピードは速め。トップのゴールタイムは40:58.34、アベレージ42.94km/h。これは去年のオープン3Aより、3km/h、3分も速いタイムだった。

　会場からホテルに戻り、シャワーを浴び1時間の仮眠をとる。その後、会場で合流した大阪の吉田と佐々木さんと、毎年行く焼き肉屋で夕食。そこそこ飲み、22:00入眠。


【8月31日(日) 見物・応援】

　4:00に目覚ましが鳴るが、体が動かない。軽く酒が残っているのもあるけど、睡眠不足と疲労の蓄積を感じる。
　なんとか準備を済ませ5:00にロビーに行き、出発。今日はコース脇での設営を諦め、ピットにビニールシートを敷き、そこで過ごす。
　自分のレースは、考えた末にキャンセル。今の体調では、国際ロード10周は100%完走できない。「参加することに意義がある」という意識はない。ロードレースはちょっとした危険との隣り合わせのスポーツでもある。250人の参加するこのレースは落車もある。気負うものもないし、止めることを積極的に肯定できる珍しいレースだった。
　その後一日、同行の佐々木さん、吉田の応援で楽しく過ごす。会場内のサイクルバザールは低調。出店も少なくなり、魅力的な商品も少ない。Web通販で安くて良いものが買える時代だからしょうがない。シマノブースで、DURA ACE 10速の展示をしている。各代理店から高級フレームを提供してもらって10S仕様で組み、後輪固定ローラーに取り付け、操作感を試せる。私はコルナゴC50、DURA ACE 10Sで試す。操作感は良い。内側のレバーを少し奥まで押す必要はあるが、変速は非常にきびきびしている。でも、デザインが良くない。

　14:30ごろ鈴鹿を出発、東名阪、東名経由で20時過ぎに佐々木さん宅に到着。その後、一人で下道を走り、21:40ごろ自宅帰着。比較的順調だが、7時間強。毎年のことではあるけど、疲れる帰路だった。


　レースが終わって2カ月が経った10月末の今、冷静に考えると、出るには出れたが心身ともに完調、万全からは遙かに遠い状態だったと思う。意志だけで出場はしたけど、結局出ただけだったな。
　去年と同じ2周程度のレースならばなんとかなったかもしれないけど、今年は怪我なしに帰って来ることができたことで満足としよう。


【レース結果】

第20回シマノ鈴鹿ロードレース　公式リザルト