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★JCRC第5戦群馬CSC（2003/7/13）★

　昨年の西湖Bクラスで入賞したため、Aクラスでの参加である。登りがあればBでも辛いのに、さらに上のクラスだ。冬場、4月を除く春、初夏の季節もかなり乗り込み基礎力のアップを試みた。その結果を試す初のレースとなる。
　レース前数日はそこそこ忙しい。決戦ホイールのスピナジーについているアクシアルプロライトは、去年の夏あたりから使っているもので、小さなヒビが入りちょっと劣化している感じだ。でも交換の時間もなく、結局このままレースに臨むことになる。

　当日家を出るときは曇りだったが、高速の途中からポツポツと降り出す。群馬CSCに着いてみると完全に雨。雨のレースが不得意な訳ではないけど、好きではない。ちょっと気分が暗くなる。ローラーを管理棟の2階の空き部屋に運び、ウォームアップを始める。あまり時間がなく25分弱。心拍も上げきっておらず、ウォームアップは不足気味。
　同じクラスにはチームメイトの殿岡さん、練習でよく一緒になる志村さん、カネコイングス松村さん、ビスポ（凸坊）安藤さんも参加している。皆、私よりは脚力上位である。着いていくのが大変そうだ。

　しとしと降る中、スタート。このコースは集団内での位置によって苦楽がだいぶ違う。比較的前であればS字、ヘアピン、アップダウンでのブレーキも少なく、心臓破り前に力を温存できる。良い位置で走りたいので、最初のストレートで踏み込み前から10番目以内で下りに入る。
　雨も降っているのでそれほどペースは速くない。それでも登り区間は下のクラスにいたときよりだいぶ速く、1周目から辛い。また、うまいリズムで乗れないこともあり、S字、ヘアピン、アップダウン区間で力を温存できない。1周目の心臓破りで、集団の前から後ろに下がることになってしまう。
　2周目も同様で苦しい。S字、ヘアピン、ヘアピン後のS字もそこそこ速い。あっと言う間にいっぱいになり始め、2周目心臓破りで遅れる。集団は20〜30m先だ。前回はこの距離を詰めることができたが、今日は苦しくてダメだ。結局ここで集団からは切れてしまう。
　嗚呼、たった2周も持たない。ウォームアップ不足もあると思うが、基本的な実力がまったく足りない。

　このレースは8周である。ここで切れたら完走はまず無理だ。ただ、群馬まで来て2周で終わるのはもったいない。でも走り続けても意味はないしと悩みながら、モチベーションも低く走り続ける。3周目の途中で、Bクラス中段の3人＋Aクラスちぎれの一人と一緒になり走る。Aクラスの一人は周りとペースを合わせて協力して走るという意識がなく、ちょっと走りにくい。
　そのまま4周目が終わり5周目に入る。強くはないが、相変わらず雨はしとしと降っている。ホームから下り、スラロームのような区間を抜け、ヘアピンへのアプローチの左カーブ。Bクラス3人とA一人はコーナーの内を走る。少し遅れ気味の私は大外をちょっとだけ速く走り、追いつこうとする。
　そのとき突然、前輪が流れる。姿勢を立て直す間もなく、一瞬のうちに左側に倒れ、落車。ヘルメット左を地面にかなりの勢いで打ったことを覚えている。倒れたままカーブの外側に滑っていき、前輪が金網に当たって自転車は止まる。もう走ることはまったくできない。落車したときのスピードは50km/h。受け身を取る間もなく、かなり激しく路面に叩きつけられた。

　意識は失わなかったが、ちょっと脳震盪気味で頭がボーっとする。しかしここにいては後続のじゃまである。係員も来て心配してくれる。なんとか立ち上がり、自転車を持ってコーナーの内側に移動。
　係の人が「車を呼んだので待っているように」と言うので、縁石に座って待つ。S、A、Bの集団やちぎれ組が、前を通り過ぎていくのをボーっと見続ける。
　少し待っても回収車は来ないので、立ってスタート地点まで歩き始める。左肩を強打したようで、強い違和感がある。打って擦った擦り傷とは違う体の内側なので、鎖骨をやってしまった可能性があると感じる。

　モノの被害は、スピナジー前輪、ヘルメット、チームジャージ、グラブ、シューズカバー、STIのキャップ左右、度付きサングラスのレンズ右など。体のほうは、擦り傷が膝の外側2cm、左太もも4cm、肘1cmが4個、左肩5cm。左太ももの付け根内側と、レーパン焼けの境あたりの2箇所が軽い内出血。そして、左鎖骨の骨折。これは完治までだいたい3ヶ月くらいかかった。

　落車の主原因は、劣化したタイヤにあったと思っている。ドライであれば全然問題なかったのだろうけど、ウェットな路面で、劣化しかけてグリップの落ちているタイヤを使ったためだと思う。忙しさにかまけて整備を怠ったつけとしては非常に高いものになった。
　整備不良で落車というのは最低である。今回、被害は大きかったが、単独落車で済んだ。集団内だったら他の人を巻き込んだ可能性さえある。パーツやタイヤについては比較的安全性を重視しているほうと思っていたけど、甘かった。今後は絶対こんな落車はしない。

　あと思うのは、わずか2周持たずに集団から切れたことだ。今回ウォームアップ不足はあったにしろ実力も足りなかったと思う。なんとかこれもどうにかしたい。次、ここでダメなら降級しかないと思っている。骨折も直ったし、来春以降、群馬CSCでしっかり走ることを目標にがんばろう。

　・・・それにしてもね、、、反省だけが残るレースだったな〜。


【レース結果】