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★JCRC第6戦 川場大会（2002/9/7･8）★

　通常、鈴鹿から川場の間には、土日が1回は挟まるのだが、今年は翌週である。
　距離は乗っているけど、長めの登りをこなした数は少ない。8月に白石峠で2回計ったタイムも38分台と、去年ベストの7分落ちである。
　平地では好調だが、重いペダルを継続して踏み込む力が明らかに落ちている。去年の3分落ちぐらいを覚悟して臨む。

　自転車は今年からの決戦車、EDDY MERCKX Team SC Slopingである。軽めのホイール、軽めのタイヤ、ボトルケージを1個にしただけで、あとは特別なことはしていない。重量は7.8kgで、去年のスチールフォークのC40より200g軽い。軽いは軽いのだが、もう少し軽く、7.5kgくらいにはなるかと思ったのだが、意外にある。
　まぁ、ここのレースは順位は望めないし、去年の記録更新も難しい。自転車の重量が500gや1kg変わっても結果に大きな違いはないし、気負いもない。


【1日目　個人ＴＴ　距離7km 標高差600ｍ】

　8:30に西浦和で杉山さんと待ち合わせ、下道で東松山、その後高速で11時前後に川場に着く。1回上まで車で登ってコースを確認し、1km地点の宿に戻って準備をする。
　今日は諸般事情で14:00クラスの後ろのほう、14:40のスタートである。13:00、そして14:00クラスの前半スタートのチームメイト、知り合いの応援しながら時間を過ごす。
　自走到着のならさんは力強い登り、中村さんもぐいぐい登っていく。Hot Stuff柴田さんも重いペダルを踏み込み登っていく。

　そして自分のスタートがやって来る。去年の後半大失速を踏まえ、今年は前半は抑え気味で行くつもりだ。
　1km過ぎまでは、いつもはかなりスピードが出るのだが、若干ウォームアップ不足もあり、あまりスピードが上がらない。意図的に軽いギア39×25を使っているところもある。心拍はMAXゾーン入口の185前後。しかしこのレベルでもかなり苦しい。

　2.5kmから先の直線急坂もよろよろ登る。そこが終わってもギアは上げず、回転数で稼ぐ。軽いギアで登り続けて、5km地点で25分過ぎ。ここからは実は2.2kmぐらいあるし、急坂もある。やはり去年を上回るタイムが出ないことを確信する。
　6km前からのつづら折りの急坂に入る。ここからは全力で行く。心拍は195前後に達するが、スピードはあまり上がらない。結局、そのままゲートを越え、ゆらゆらとゴールラインを越える。結果は32分38秒。去年より、2分弱悪いタイムである。


【2日目　Bクラス　距離6km】

　去年と同様、2日目のクラス別マスドレースは1km短く6�qとなる。事前に車を上の駐車場に上げ、自転車で降りて来たがあまり時間が残っていない。今日もウォームアップ不足でスタートラインに並ぶ。

　スタート。同じクラスには、阿部さん、馬場さん、上保さん、3人のチームメイトがいる。3人とも登りは強い。特に阿部さんは昨日のTTで24分台という、Bとしては圧倒的な時計を出している。
　その阿部さんを先頭に最初からハイペースで進んで行く。私は最初だけ少し踏んだが、後は追い抜かれるばかり。1kmくらい進み、周りがはっきりしてきたところで後を見ると二人しかいない。一人はTeam You Canの木村選手、もう一人はだいぶ後ろにいる。これは昨日のTTの結果どおりだ。木村選手は私より2分くらい遅い時計だが、私が良いペースメーカーになっているためか、似たような位置を走っている。あと一人は後ろに見えなくなった。今日は前を行く選手もあまり見えない。

　後ろのクラスの選手が抜いていく。1分後スタートCの中村さん、2分後スタートDの杉山さん、二人とも良いところに着けている。
　私も今日は競う相手がいるせいでギアも上げるし、心拍も高く推移している。前日のTTの持ちタイムだけ考えれば先着できるはずなのだが、しっかりついてくる。木村選手の自転車はリアメカの調整が悪いのかカリカリ音がする。つまり後ろにいてもその存在がはっきり分かる。

　離れないまま残り1kmを切る。ゴール勝負になったらおそらくやられるだろう。順位もタイムも問題にしていないのだが、お互い相手をそこそこ意識している。負けたくないので、残り1kmのつづら折れからスピードアップして振り切る。50m前後を離して、相手はもう下を向いてる。これはだいじょうぶだ。
　私の心拍も200bpmを超えている。ゲートを越えたがもういっぱいでスピードを維持できない。ふと後ろを見ると、猛然と立ち漕ぎをしながらすごいスピードで追いかけてくる。「いかん」と思い、再び加速したが結局ゴール直前で差されてしまう。はぁ、2年連続でゴール前で差された。

　Bクラス、マスドレースの結果はブービー。しかし最下位者は大きく遅れ、公式レース結果では、次レースはD参加を指定された。そうか、B認定の選手では最下位か〜。


　チームの仲間は、「登りと平地、二兎追ってもだめだ」、「平地レースで結果がでてるからいいじゃない」と慰めてくれる。レースに臨む時点で緊張感も目的意識もなく、追い込み切れなかったところもある。
　それにしても、去年の2分落ち、実質Bクラス最下位という結果はかなり落ち込むものだ。平地系に絞るとしても、これではゴールスプリントに参加する以前に登りで切れてしまう。もう少し登攀力をつけなくてはいけない。

　この結果に落胆はしているのだが、これで平常心に戻れるような気がして嬉しい。
　今年はここまで入賞の連続で、出来過ぎだった。こんな状態が続くと、「入賞」にこだわり過ぎるようになりそうで少々怖かった。これでやっと、普通に冷静に次の目標を考えることができる。

【レース結果】