★ツール・ド・ジャパン'99第1戦★ |
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前夜いつものようにお腹の調子がよくない。このところのレースレポートはこれで始まることばかりだ。しかし今回はいつもと違いレース当日も、自宅、コンビニ、ガソリンスタンド、到着した公園と4回もトイレに駆け込む。 腹痛以外にも不調である。木曜日に休みがとれ、白石峠往復の追い込み練習をしたら筋肉の疲れが抜けていない。その上、雨のレースである。テンションは下がりっぱなしだ。 7:20に自宅発、一般道だけを通って9:15ごろ会場着。準備をして試走をしようと入口に向かうと、岩崎さんと凸坊安藤さんにばったり。そうか二人とも参加だったんだ。安藤さんは府中の寮から自走。岩崎さんは4週連続のイベントらしい。ゼルコバの方と同行しての参加。私と同じクラスらしい。 受付を済ませ、小雨のなかウィンドブレーカーを着込み2周試走する。直角に近いカーブやえげつないクランクなど、なかなか難しく危険なコースである。 試走を終えて帰ってくると、もう上から下までびっしょびしょ。完全に雨コンディションのレースははじめてだ。スリップも怖いが視界が狭くなるのも怖い。 試走後はローラーでちょこちょこっとアップし、召集場所に向かう。少し遅かったので列だいぶ後ろのほうである。すぐそばには、この前、大井のレースで一緒になったくりけりおん（安家）さん、雑談をしていたせいか過度の緊張もなくスタートを迎える。 で、スタート。 緊張はないのだが、今日はクリートが入らない。全然入らず焦っていると最後尾となり、集団に追いつくのに最初から脚を使うことになる。雨は小降りである。しかし、路面は濡れており、所々に水たまりがある。降ってくる雨では濡れないが、前走者の跳ね上げる泥砂混じりの水であっという間にびしょびしょになる。 こうやって集団で走ると、それほどコース幅が広くないことに気付く。なかなか集団の中で位置を上げていくのが難しいコースだ。前から1/3くらいの位置で集団内に入りたいと思うのだが、なかなか位置を上げられない。40人前後のレースだが、どうも後ろ5人くらいの位置にいることが多い。当然、カーブやクランクではブレーキをかけなくてはいけないし、その直後にはインターバル的に踏まなくてはいけない。 2周目、北側の立体交差の下をくぐり左、右とカーブが続くところの左カーブで、私の左隣にいた西洋人のレーサーが私の肩に接触してくる。ぶつかるという感じではなく、ゆっくり押してくる感じ。「ゴメンナサイ、ゴメンナサイ」と言うが、カーブの途中、すぐにはお互い離れることはできない。2秒くらいは肩がかるく触れて少し押し合う感じで走る。落ちるかと一瞬思ったがだいじょうぶであったし、恐怖感はまったくなかった。 それ以外にもちょっと危ない斜行をする人が一人二人いるが、全体としてみるとそれほど怖い感じはしない。しかし、さっきのカーブやゴールポイント少し前のクランク状の橋、その後のカーブとかはかなり危ないポイントだ。位置が悪いと急減速となり、その後に脚を使うことになる。 3周目、前の周で肩が接触したコーナーで、私の右後ろのほうを走っていた岩崎さんが前走者の斜行（かな）のせいで芝生に追い出される。岩崎さんはなんとか踏みとどまり落車はしなかったが、集団に追いつくためだいぶ脚を使ったらしい。 途中、数回罵声が飛ぶようなシーンはあったが、それほど危険という感じもなく、レースは淡々と進む。ただ、コースのあちこちで落ちた人を介抱する車とか回収車が出ている。やはり落車は多いのだろう。 私は集団の中位から下位のところからなかなか抜け出せず、脚は使うしいらいらが募る。どうもこういう局面でうまく上に上がるテクニックがない。集団脇のほうを、思いっ切り踏んで上まで行けばいいのかも知れないが、その時点でいっぱいになってしまうのが怖くてそれもできない。 そうこうするうち最終の6周目に入り少しペースが上がる。西側のストレートに入ったところでとにかく位置を上げようと集団の右側から出て踏み、15番目くらいまでつける。ここで橋へのアプローチとクランク。ああ、右側は詰まっていて急減速を余儀なくされる。結局ここでまた集団の最後尾30番目あたりまで落ちる。あとはみんな急加速。私も少し遅れながらもついて行くがドラフティング位置からは外れてしまっている。 ゴール直前となり少し左前のほうにいた人が、突然ツツジの生け垣に突っ込む。もんどり打って突っ込んだ感じで、脚と自転車がひっくり返った光景が一瞬目に焼き付く。他にもう一人くらい巻き込まれたようだ。おそらく50km/hでの落車だがだいじょうぶだったのだろうか。 私と言えば、結局、橋での急減速以降、5〜10人ぐらい抜き、おそらく20位くらいのゴールとなる。くりけりおんさんは、9位でのゴール、岩崎さんは最後は流し、私と同じくらいの位置でゴールだった模様。 レース後、キャップの回収場所で、応援してくれていたのむらさん、たぁさんに会う。一緒にAクラスの観戦・応援を少しして、皆と別れ駐車場に戻り帰り支度をする。トイレの水道のところで手足の泥を落としてから顔を見ると、本当に泥・泥・泥だらけの顔。のむらさん、たぁさん、こんな変なあやしい風体の者でスミマセンでした。 結果そして過程はあまり満足のいくものではなかったけど、危険なレースを無事終えて一応良かったという感じかな。ただ、濡れて冷えたためか、レース後の火曜日くらいから風邪でダウンが×だった。
★後日送付されてきたリザルトでは3秒遅れの16位。やはりこのあたりから上にいくのはむつかしい。★
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