★シマノ鈴鹿ロード（1995/9/2･3）★ |
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<1999年1月5日記述> シマノ鈴鹿初参加の3年前の92年5月、平塚氏が片岡シルクのロードを購入したときに、丸石（？だったかな）のロードレーサーを5000円で譲ってくれた。今思えば破格に安い自転車だった。それからは、月一の40〜50kmのホビーサイクリングを楽しんでいた。 当時は、クリップのペダルにスニーカー、ヘルメットはなし、レーパン、ジャージは持っていないから、トレーニングウェアにキャップという出で立ちだった。自転車自体も、ギア比が非常に柔らかめ（前は50-42くらいのバイオベース、後ろは14-28くらいかな？）、おそらく11kgくらいある重量級だった。 それから3年後、吉田氏にそそのかされた95年5月、その夏の、シマノ鈴鹿ロードに出場を決める。酔った勢いで「いけいけ」状態での決断で、素面なら断ったろう。思えばこれがそもそもの始まりであったのだ。 レース前の1カ月くらいは、週2〜3回、レースとほぼ同様の距離をTT練習。15kmをなんとか30分ちょっとで走れるようになった。
【●9月2日(土) ノービスA1 3周17.592km】 特に陣地も設けず、荷物番もいないたった3人だけの参加（吉田氏、平塚氏、私）。荷物や自転車の置き場にも悩む。この日のために、ジャージ、レーパンを2枚づつ、ヘルメットも購入した。これで、普通のロードレーサーに見えるかと思いきや、さにあらず。 まわりはすね毛のない人ばかり、クリップレスのペダルばかり、自転車もピカピカばかり、STIレバーばかり、すべて私のは劣っている（ような気がしてきた）。うーん、始まる前からこれでは、もう気分で負けてる。 で、スタート。もうだいぶ前の話なのであまり覚えていないけど、あっという間に大集団からは切れる。だいたい集団の中でのドラフティング走行という概念自体がない^^;)。 とにかく完走を目指して走る。途中、別なノービスの先頭集団（A2かな？）に抜かれたが、それはもう速くて速くて違う世界の人々に見えた。 とにかく苦しい。練習の比ではない。もともと今までかつて運動部などに所属したことのない私にとっては、強烈な苦しさである。それでも、前に目標（同じように切れている人だが）がいると、追いつこうと頑張ってしまう。 シマノ鈴鹿のルールでは、先頭がゴールしたときにダンロップコーナーを通過していない場合は失格で、走行を中止させられる。ときおり耳に入ってくる場内放送を聞きながら一人旅を続ける。で、どうやらぎりぎりでダンロップコーナーはクリアーした。 これでもうだいじょうぶと、少し安心し（ペースも落としたかな？）一人旅を続ける。シケイン近くになると、場内放送で次のレースのスタート直前の雰囲気が伝わってくる。「あれ、この状態でゴールできるのかな？」と思っていると、案の定、私とそのあたりを走っていた数人はピットロードに誘導されDNFとなってしまう。ううう、ダンロップ通過したのに、、、悔しい〜！
【○9月3日(日) ノービスB2 3周17.592km】 昨日の結果が結果だけに、あまり気分はよくない。レースにもあまりでたくないし、途中で棄権してもいいと思っている。 この日は、ときおり小雨が混じる少しウェットな路面でのレースとなる。これが後に響いてくる。スタート前の集合で、少し雨が強くなってくるとタイヤの空気圧を少し下げる人が目立つ。 スタート。昨日は1〜2周目がオーバーペース気味だったこともあり、イーブンペースで走る。3周目のダンロップにはおそらく引っかからないし、そこからオーバーペースでの減速がなければ、なんとか完走できる可能性もある。 当然、こんな遅い人は多くはいなく、ほとんど一人旅となる。小雨模様で少し気温も低くオーバーペースにはならず、3周目のダンロップコーナーも無事クリアーする。ピットロードへの誘導箇所もクリアー。「よし、これで完走決定!!」 後ろにはもう誰もいない。最後尾につくバイクだけがいる。そして最後のシケインに入る少し前あたりで、約20mくらい前にいる走者が目に入る。「あの人を抜けば、ビリから2番目になれる」、で、最後の加速をし頑張る。結果としてオーバースピードでシケインに入る。少し濡れた路面のせいもあり、シケインの左カーブで後輪が滑り単独落車をする。 すぐに立ち上がるが、ハンドルがあさってのほうを向いている。係員が来てくれて、前輪を足に挟み、強引にまっすぐにする。ここで30秒以上ロスしたかな？ で、結局ダントツのビリでゴールする。この完走記録は、800人を越すノービスB完走者の本当にビリ！ ああ、情けない情けない。その晩、三人での打ち上げの酒席で誓う。「来年は絶対に今年の自分とは違う姿を見せる。自転車も新しくする!!!」
そう、その落車による怪我は、肘あたりの擦り傷と左モモの大きな擦り傷（10×10cm）。直るまでに3週間もかかる（使ったキズドライは×）。
【レース結果】
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これがすべての始まりだった。完走できない悔しさ、ビリだった悔しさが、この後ロードレース趣味につながったことが、良いことだったのか悪いことだったのか、未だによく分からない。なんといっても、「会社も競争社会なのに、趣味まで競争にしなくても、、、」という思いは今も強い。 結局、翌年の年頭、いろいろなショップを平塚氏と一緒に回り、なるしまフレンド神宮店で、大枚をはたいて自転車をオーダーし、次に次にとつながっていったのだ。
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